見守り契約
見守り契約とは
現段階では元気なので、財産の管理まではしてもらわなくていいけれど、単身なので自分の状態を誰かに継続的に見守ってもらいたいという方がいらしゃるかと思います。
見守り契約は、「将来型の任意後見」が始まるまでの間に、受任者が本人と定期的に電話連絡を取り、併せて、本人の自宅を訪問して面談することによって、本人の健康状態や生活状況を確認し、任意後見をスタートさせる時期を判断するための契約になります。
ご家族が同居されていたり、近くにいる方は必要ないかもしれません。
単身の方などはこの契約を締結しておくことで判断能力の衰えを管理・監督してもらえ、適切なタイミングで後見監督人の専任の申立てから後見開始の流れを作ってもらうことができます。
見守り契約の内容は柔軟に定めることができ、当事者の合意があればいつでも変更できるので、本人の生活状況や心身の状態が変化した場合、その都度契約内容を見直すようにするといいかもしれません。
ご家族以外の知人や専門職が、単身の方と将来型の任意後見契約を締結した場合などは、見守り契約を結んでおくと、後見開始までに更なる信頼関係の構築ができ、備えとして万全ではないでしょうか。