エンディングノートのススメ
エンディングノートを作ってみませんか?
どんなに社会で成功された方でも、どんなに屈強なスポーツ選手だった方でも、認知症になってしまったり、急に亡くなってしまうということは誰の身にも起こりうることです
また、人が亡くなった後の遺産分割協議は、大切な人が亡くなり気持ちの整理がつかない中で、相続人となるご家族には大きな負担となります。
こうしたことから、ご自身の認知症対策や亡くなった後に備え、まず第一段階として「エンディングノート」を作成してみませんか?
自分自身を振り返り、整理したことを情報として残しておくことで、後でご家族の負担が大幅に軽減されることになります。
エンディングノートの作成に法的な決まりごとはありません。
市販されているものや市町村役場や社会福祉協議会などが無償で配布しているものを利用したり、ご自分でパソコンを使って作成するなど、あなたのやりやすい方法で自由に作成してみましょう。
作成にあたって考えること
あなたが亡くなったあとの後始末はあなた自身ではできません。
あたりまえのことなのですが、そのことを念頭に置いて、ご家族が困らないように情報を残しておくことが大切なことです。
整理しておいたほうがよいこと
以下のことを整理しておくのがおススメです
自分の死亡の事実を伝えて貰いたいリストを作成しておく
ご自分で手配している葬儀屋の有無、担当者、連絡先など
お骨を納める場所の情報(先祖代々のお墓、自分で用意したお墓など)
金融機関、口座番号
※暗証番号は別管理のほうがいいかもしれません
証券会社名、株式数、証券番号、口座番号
貸金庫、レンタル倉庫など
土地や家屋の所在地、名義人
※固定資産税の課税明細書や名寄台帳など添付しておきましょう
借入先、連絡先、残高、返済期限など
保証内容、債務者、債権者
※内緒にしているとご家族が後で困るかもしれません
パソコンやスマートフォンで管理しているもののIDやパスワード、解除方法などをわかりやすくまとめましょう
※この作業はご本人の死後、ご家族がほとんどできない(わからない)作業です
病院名 診療科 担当医の名前
健康保険証、介護保険証、病院の診察券
相続関係説明図の作成
出生から現在までの戸籍を取り寄せ、ご自身の相続人が誰になるかをまとめた「相続関係説明図」を作成してみましょう。
亡くなった後に、遺産分割協議で相続人であるご家族が同じ作業を行うことになりますが、ご自身で作っておくほうが楽ですし、残されたご家族が参考にでき、大変助かることになります。
※行政書士業務として当事務所でお手伝いさせていただくことができます。
エンディングノートの効用
自分のこだわりも込めて…
自分の遺影はこの写真を使って欲しい、出棺のときにはお気に入りのあの曲を流してもらえないだろうか?
あなたが亡くなった後に、あなた自身の思いを託すことができるのもエンディングノートの正しいあり方です。