エンディングノートのススメ そのA

相続発生時を想定して

 

○相続関係説明図の作成

 

 お子さんのいらっしゃらない方は兄弟姉妹が相続人になる可能性が高いです。
 婚姻して親御さんの戸籍から出た兄弟姉妹の戸籍は、委任状がなければ取得することはできませんが、ご自身で誰が相続人になるのかを「相続関係説明図」として残しておくことで、相続発生時の戸籍の収集が楽になります。

 

○相続財産目録の作成

 

  • 預貯金口座
  •  金融機関名、支店名、口座番号

     

  • 有価証券
  •  証券会社名、口座番号、銘柄、株式数、証券番号

     

  • 不動産
  •  土地家屋の所在地、地目、家屋の用途、面積、持分など
     ※特に住所地以外に不動産を持っている場合は要注意です

     

  • ローン(家、車など)や借入金
  •  借入先、連絡先、残高、返済期限など

     

  • 債務など
  •  保証内容、債務者、債権者
     ※内緒にしているとご家族が後で困るかもしれません

     

     遺産分割協議の際の「相続財産目録」の作成が楽になり、「相続放棄」を検討したり、「相続税」がかかりそうかどうかの大まかな判断材料にもなりますので、可能な範囲で情報を整理しておくといいかもしれません。

     

    ○公的年金について
     基礎年金番号、年金手帳の保管場所など

     

    ○生命保険や医療保険について
     民間の生命保険や医療保険の保険証券や契約書類の保管場所など

     

     

    自分自身のこだわりも込めて…

     

     自分の遺影はこの写真を使って欲しい、出棺のときにはお気に入りのあの曲を流してもらえないだろうか?

     

     あなたが亡くなった後に、あなた自身の思いを託すことができるのもエンディングノートの正しい使い方です。