人が亡くなった後の手続きとエンディングノートの作成

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 テレビのCMなどで「エンディングノート」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

 これまでご自身が亡くなった後や、認知症になってしまった場合の備えをご紹介しましたが、何となく難しそうですし、手を出しにくいイメージがあります。

 

 そこで、当事務所では、終活の第一歩として、「エンディングノートの作成」をお勧めしています。

 

  エンディングノートの作成のしかたに法的な決まりはありませんので、思い立った時に気軽に始めることができます。

 

 これを作成し、もしものときに必要な情報を残しておくことで、いざという時に、あなたの大切なご家族の助けになるかもしれません。

 

 この章では、まず人が亡くなったときの主な手続きを確認し、どのような情報を残しておけばご家族が楽になるのかを関連付けて考えると、エンディングノートを作成しやすいかもしれません。

 

人が亡くなった後の手続きとエンディングノートの作成記事一覧

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官公署等への各種の届出  市町村役場や年金事務所など、死亡に関する様々な届出が必要になります。 国民年金はみなさま加入されていますので、まず市町村役場の窓口で手続きを行い、必要な方は、年金事務所の手続きについてのご案内を受けてください。◎世帯主の変更届の提出 死亡届の提出によって住民票や戸籍からは除かれますが、亡くなった方が世帯主で、他に2名以上同一世帯にいる場合、故人の最後の住所地の市町村役場で...

故人の生活に関する手続き医療費、入院費等の清算手続き医療保険金の請求(3年以内)老人ホームなどの施設利用料等の支払い公共サービス(電気・ガス・水道・固定電話・携帯電話・NHKなど)の名義変更・解約・清算に関する手続き生命保険金の請求(3年以内)運転免許証、パスポートの返納など生活用品、家財道具などの遺品の整理・処分インターネットのプロバイダー契約、ホームページ、ブログ、SNS等への死亡の告知、また...

エンディングノートを作ってみませんか? どんなに社会で成功された方でも、どんなに屈強なスポーツ選手だった方でも、認知症になってしまったり、急に亡くなってしまうということは誰の身にも起こりうることです また、人が亡くなった後の遺産分割協議は、大切な人が亡くなり気持ちの整理がつかない中で、相続人となるご家族には大きな負担となります。 こうしたことから、ご自身の認知症対策や亡くなった後に備え、まず第一段...

相続発生時を想定して◎相続関係説明図の作成 お子さんのいらっしゃらない方は兄弟姉妹が相続人になる可能性が高いです。 婚姻して親御さんの戸籍から出た兄弟姉妹の戸籍は、委任状がなければ取得することはできませんが、ご自身で誰が相続人になるのかを「相続関係説明図」として残しておくことで、相続発生時の戸籍の収集が楽になります。◎相続財産目録の作成・預貯金口座 金融機関名、支店名、口座番号・有価証券 証券会社...